登山初心者が捧げる富士山の登り方 その2

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ハロー!ケイタモスだよー!

前回までのお話はこちらをクリック

 

~前回までのあらすじ~ バカな登山初心者の男二人が富士山をナメ始めて、罰が当たりそうになっている ~あらすじ終わり~

 

 

僕達は、富士山5合目にいた。

なぜかって?

知ってるだろ?

そこに山があるからさ。

 

 

僕達は気づいたら富士山の5合目にいたのさ。

景色もいいし最高に気持ちいいよ。 そりゃプシュッといっちゃうでしょう。 ハイネケンのフタを開けざるを得ないでしょう。

近くのコンビニで買ったイカのあぶり焼きをつまみに僕達はビールを飲むのさ。 ここ最近で一番気持ち良かったよ。この瞬間。この瞬間はね。

 

クイッとビールを飲み干して、僕達をベンチから腰を上げた。

そしてタバコを吸いながらストレッチをかる~くやりながら、まだ見ぬ景色に期待を寄せながら山を登り始めました。

入り口近くにいた馬と記念写真、いやー楽しいなぁ。馬かわいいなぁ。

さて、ここから僕の顔色がどんどん悪くなっていく写真とともに話を進めていきましょう。

おそらくほとんど知らない人がいると思うので説明させていただきます。

富士山って実は5合目に着いたらすぐ登山コースに合流できるわけではなかったんですよ。

富士山は吉田ルートっていう一般的な登山コースがあるのですが、そこまで行くのにバスを降りたとこから約1時間歩いてやっと吉田ルートにつくのです。(一応コースには着いているんだけどニュアンス的にはそんな感じ)

しかもそこの道がマジで結構そこそこキツイ。いやかなりキツイ。 結果、酒もまわるよね。

そして歩き始めて30分、僕はもうヒザがイカれ始めた。早すぎて自分でも引いている。でも疲れちゃってきてるんだ。

ここで休憩を挟む。僕の休憩が早すぎて、一緒に行った人はマジかって顔をしていた。

そこでこの最高な景色の一枚。はい最高。こんな景色見られるなら疲れも吹っ飛ぶわ。(完全に虚勢)

そしてまた歩き始めた僕達。もうハァハァ言い始める。 このハァハァは富士山に来てテンションが高揚したハァハァなのか、歩き疲れてのハァハァなのか、酒がまわってハァハァしているのかもうよくわからない。

疲労レベルが60パーくらいになりながらも僕達は5合目から6合目に着いた。大体1時間くらいかな。

この写真の時、僕は体に異変をすでに感じ始めた。 そう、気持ち悪いのだ。ケイタ具合悪いのだ。ちょっと休みたいのだ。

 

6合目から7合目に向かう道中、睡魔と吐き気と頭痛が一気に僕を襲ってきたのだ。

だけど僕はやせ我慢をした。一緒に登ってくれてる先輩にも申し訳ないし、僕は男の子だからだ。

男の子は弱音は吐いちゃいけないからだ。大人の男は酒で酔ってゲロは吐いていいけど、弱音は吐いてはダメって決まってるんだよ。歩き続けなきゃいけない。人生と一緒。道は険しい時ほど歯を食いしばって乗り切った時だけ成長できるんだよ。

 

だから僕は先輩に言ったんだ。

 

 

ちょっと休みましょう、ってね。

 

 

 

 

 

ごめん、ケイタ無理だった。

無理なもんは無理だった。

 

 

ポテチの袋が膨らんでいく一方、僕の気持ちは萎んでいった。干し柿くらいまでシワシワだ。

ここでこれから富士山に登る若者に忠告したい。

・酒は飲むな

・最初は元気だからってグングン登るな

・前日は睡眠はたくさん取ろう

これ、多分みんな頭のスミには理解できてることなんだと思う。

でも別になんとなく自分は高山病ならないっしょって思うでしょ?

なるから!!

俺高山病なってるから!!

歩きながらずっとフゥンフゥン・・・って唸ってたから!!

全然耐えられないから!!

隙をみて先輩を置いてって帰ろうって思い始めるから!!

山をナメるなよ!!

今日はここまでだバカヤロウ!!

 

 

次回予告

 

俺は友達に自慢したかっただけなんだ・・・。

富士山なんて楽勝だったよって・・・。

でもこんなにキツイなんて聞いてない。

もう、帰ろう。このまま温泉に入って、ほうとうを食べて帰るよ・・・。

果たしてケイタは帰ってしまうのか?

おそらく帰ってしまうだろう。

次回、富士山物語第三話。

「普通に体調が良くなる」

絶対に見ろよな。