アムウェイに勧誘された話:その4

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前回の続き。

 

アムウェイに勧誘された話:その1

アムウェイに勧誘された話:その2

アムウェイに勧誘された話:その3←前回のやつ

 

アムウェイに誘ってきたS先輩はその後バイトを辞めた。

しばらくして僕も辞めた。

 

それから半年程が過ぎた時のことだった。

アムウェイの事はもうすっかり頭から消えていた。

僕は長年付き合っていた彼女に振られたショックの反動で、女性の温もりキボンヌ病になっていた。(何かキモい言い方を探してたらこれが思いつきました。)

 

 

とにかく女性と遊びたかった。

 

ただし僕は、自他共に認める「中の下ランク」の男だった。 クソブスでもないしイケメンでもない。話が下手なわけでもないし、めちゃくちゃ上手いわけでもない。 そんでもって何か抜きんでた才能も持っていない。

 

「勢い」という武器だけで今まで生きてきた感がある。

 

表舞台に立っているバンドマンがこんなこと言っちゃダメかもだけど僕は普通な人だ。

 

そんな普通な僕だから、女性から遊びに誘ってもらえることなんてまず無かった。

 

 

 

そこで僕は、今まで誘いを断っていた合コンに行くようになった。

 

合コンは本当に楽しかった。

しかし僕の場合は、合コン中の楽しい時間が嘘かと思うほど、合コンが終わったらほぼほぼタワーオブテラー帰宅だった。

※タワーオブテラー帰宅⇒ホテルに行くと思いきや直帰の意。

 

 

後日、いいなって思う子がいたらLINEを交換して2,3日くらいやりとりするけど、そのうち女の子から連絡が来なくなるっていうパターンが多かった。 つらみだ。

 

 

まぁそれでも、普通に今でも遊ぶような友達も出来たし、そういう大人の関係になった友達もいた。

 

そんなある日、いつものように合コンをしていたら、 キラキラした感じのかわいらしい女性が僕の事をずっと見てきた。

 

おぉん?何なん?僕の事好きなん?

僕は結構勘違いしやすい。

 

典型的な童貞思考だったので、ボディタッチされるだけでも、この子絶対僕のこと好きやんけ。おぉん?!ってなってた。

そしたらね、その子がさ! ケイタ君の隣いいですか?っつって隣に座ってきたわけよ!カーッ!パンッ!(膝を叩く音)

 

 

 

いやいやこの子絶対に僕の事好きでしょう。

 

その子はアニメのキョロちゃんに出てくるキャラクターに似ている小さくてかわいい女性だった。

 

クリンちゃんというらしい(アニメ:「キョロちゃん」より)

クリンちゃんと話してみると、本当に良い子だった。

この初対面の僕に、目をキラキラ輝かせながら自分の将来の夢を話してくれた。将来自分のお店を持ちたいらしい。

 

すごいしっかりしてる子だなぁ~、と僕は関心してクリンちゃんを見つめた。

そしたらクリンちゃんがこう言ってきた。

 

「わたし、ケイタくんとLINE交換したいな?・・・いい?」

 

 

クリンちゃんが最後まで言い切る前に僕はLINEのQRコードを目の前に出していた。

 

 

「ありがとう!帰ったらすぐに連絡するね!」

 

クリンちゃんは笑顔でそう言った後、また別の席の人に話しに行った。 うん、かわいい。 僕は何かもうクリンちゃんと今日ホテルでクラッシュギアファイトしたい。

 

 

 

よっしゃ!今日はクリンちゃん狙うで!ファイトや俺!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして合コン後、僕は華麗にTOT帰宅をかましていた。幻かな。

 

 

僕はタクシー内で、クリンちゃんとLINEをしていた。

 

今日はありがとね・・・っと、送信。

 

 

「こちらこそありがとね!ケイタくんってかっこいいね。」

 

いやいや、そんなことないよ、クリンちゃんこそしっかりしててすごいね・・・っと、送信。

 

「えー!そんなことないよ!

あっ!そういえば今度友達がタワーマンションに住んでてそこでホームパーティやるんだけど来ない?

色んな業界の人とか来るからケイタくんのタメにもなると思うんだよね!

人脈増えると思うよ! 」

 

 

ん?ホームパーティ?人脈?

何かどっかで聞いたな。なんだっけな。 まぁいいか。タワマンとか行ってみたいし。物件や間取り見るの趣味だしな僕。

 

 

 

 

 

 

行く行く~~~★キャピポ!、と・・・。

 

 

 

 

 

後日、気づいたら僕はクリンちゃんに連れられて、三軒茶屋にある某タワマンの前に立っていた。

 

 

タワマンの最上階・・・というわけではなく途中の階に下りて、指定された部屋のドアを開けた。

 

 

 

 

 

そこには、 パリピになりきれていない闇を抱えてそうな人たちが無理してウェイウェイ言ってる光景が広がっていた。

つらっ。

 

 

 

 

 

 

パーティってこういう感じのノリっしょ?ウェイ!感がすごい。

Googleで調べたのかな?ってくらいサムいテンプレパーティだった。

 

 

「パーティといえば△△が必要だよね!」的な感じが苦手だ。

このパーティにはそれがてんこ盛りだった。

 

・ミラーボール

・DJセット

・何かインスタの枠みたいなやつ

・リッツにチーズ乗せたやつ

・立食スタイル

ドレスコード指定

心臓がキュッてなった。鳥肌が止まらない。

 

 

っていうかこのパーティが本物のパリピ達がやってるなら良いんだよ。似合うからね。

陰キャっぽい人たちが無理して背伸びしてやってるのを見るのがツラい。

 

本当にそれ楽しいって思ってやってる?

 

この部屋にいる登場人物全員の、セレブのパーティってこういう感じだよね・・・?ってオドオドしながら探り探り周りを見てる感じが涙が出そうだった。

フリー素材の写真みたいなパーティだ。

 

 

多分こういうパーティをやりたいんだと思う。↓

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「中の下」日本代表ケイタモスは自分がかなり陰キャなので、こういう違和感は敏感に察知する。

 

僕が昔やってた友達の家でやる飲み会は、普通にスウェット着ながらみんなでピザ注文してクソまずい鏡月飲みながら朝には床で潰れてるやつだ。罰ゲームで男同士でキスしたり、暴露トークをするんだ。

単純にこういうパーティに馴染みがないから否定的になってるだけかもしれない。

 

 

ただ、すごいんだこの今回のパーティ。

何がすごいって何かみんな騒いでるように見せて、ある程度のルールは守ってるんだよね。 上手く言えないですが、はっちゃけすぎないようにしよう、みたいな。

でもね、この部屋に20人くらいいるんだけど、みんなお行儀いいんだよ。

誰かが「はい、今から悪いことします~!」みたいな雰囲気出した後にやった事が、リッツ3枚一気食い。何だそれ。皮膚剥がすぞ。ちんちん出せ貴様。

 

 

ちなみに会費は5000円だった。たけーなクソッタレ。

おしゃれなホームパーティと銘打っておきながら、メインは何故かたこ焼きだった。天才の発想が止まらない。

招待されている分際でこういうこと言うのは最低かもしれないけど、 オシャレ風、セレブ風、海外のホームパーティ風、全てが中途半端だった。

 

 

 

 

 

まぁ、せっかく来たし、とりあえずコーヒーでも飲もうかな・・・。

 

 

僕はコーヒーを入れるマグカップを見つけて手に取ろうとした時、動きが止まった。

 

 

 

 

 

 

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What's this・・・?

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Wao!!This is Am!!

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じゃ・・・じゃあこのお皿は?!

 

 

 

 

 

 

 

 

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Nmmmmm~~~???

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・・・ンッ!YES!!This is AM!!

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このパーティ、ALL Made is Amや~~!!

 

 

 

 

 

 

ほげ~~~!!完全にアムパやないか~~い!!

 

 

ほんでクリンちゃんアムの水筒持ってる~!!パーティ会場に持ってくんなや!

 

 

ニートラップに見事に引っかかってアムパに参加してしまった僕はそのままスーッと黙って帰った。余裕のTOT帰宅だ。

クリンちゃんからその後何度か電話が来たが、僕はもうクリンちゃんに連絡することは無かった。

 

男の下心は判断を鈍らせるのだと再認識したのであった。

 

 

 

 

 

 

アムのウェイ(アムロ・レイと同じ発音)の話はひとまずこんな感じ。

 

他にも色々あるんだけど、それはまたの機会に。

 

 

アムウェイ辞めさせるのってムズいよね。 売ってるモノが良いっていうのはわかるんだけど、売り方が好きじゃないんだよねー! 僕は今後もマルチやねずみ講誘ってくる人いたら、確実に縁を切るよ!

今回ふざけた感じで書いちゃってごめんよ。大きな心で許して。

 

そんじゃばーい!