バイクで日本一周:8~11日目
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今日、屋久島を出発した! 良いところだったよ!
2012/05/04
この日は熊本から屋久島へ。
僕が昨日テントを張っていた場所は、どうやらランニングコースど真ん中だったらしい。
しかし昨日会った親子は僕にこう教えてくれた。
「熊本城のこの辺ならテント張っても大丈夫だよ。」
バリバリのランニングコースやないかい。
目が覚めたらテントの周りをめっちゃ人が走ってる恥ずかしさを君は経験したことあるか?僕はある。
「ランニングコースで人寝てるよ。」って会話は本当に恥ずかしかった。
顔真っ赤になりながらバイクを走らせ、次の目的地は屋久島。
屋久島っていうのはどうやらジブリの何かの作品のモデルとなった場所らしい。
途中、景色がいいところがあったから寄った。
しばらくしてフェリー乗り場についた。
搭乗時間の18時にはバイクごとフェリーに搭乗した。
バイクでフェリーに乗るのって何かワクワクする。
搭乗前、受付のおばちゃんが僕にこう言ってきた。
「なんか食べ物買った?ここで買っといた方が良いわよ」
押し売りかと思った僕は必要ないから大丈夫、と言った。フェリーに乗ってる時間もどうせそんなに時間はかからないはずだ。
僕はこの時の選択を2時間後に後悔することになった。
何とこのフェリー、そのまま屋久島に着くのかと思っていたら、種子島で停泊した。
僕は不思議に思って、乗車券をよく見た。
乗車券には、「フェリー」では無く「貨物船」と書いてあった。
僕は「貨物船」という言葉の意味は知らなかったのだけど、貨物船はあくまで「荷物を運ぶこと」がメイン。
そのため、いくつかの場所に停泊するらしい。まじかよ。
フェリーより安いのはこのことが理由らしい。
しかもどうやらこの船は朝5時まで出航しないらしい。絶望がすごい。
受付のおばちゃんが言ってたのはこういう事だったのか。
何も買わなかった事を後悔しつつ、腹ペコのまま寝た。
この日使ったお金
食費1000 フェリー11800(往復) ガス714
2012/05/05
空腹のまま屋久島に着いたのは朝の8時。
貨物船を降りてすぐにご飯。刺身美味しい。
昼にダイビングをすることにしたので、ダイビングの時間まで渓谷を見に行ったよ。
屋久島の道路には、サルとかシカとか色々な動物が普通に歩いてて和んだ。 (後に僕はサルから怖い目にあうよ)
そしてダイビングの時間になったのでダイビングをして綺麗な魚をたくさん見た。
海に潜るの怖いかな?って思ってたけど、案外すんなり海の中に潜れて耳抜きもスムーズに出来た。僕は天才だったみたいだ。
そしてこの後に載せる写真は世にも珍しい大きいイソギンチャクだ。
非常にレアな写真だ。
覚悟して見てほしい。
残念ながら僕だ。本物のバケモノである。
夜は食堂で、とび魚の天ぷらを食べて公園で寝た。
この公園は星やホタルも良く見えるし、海も目の前にあって最高のロケーションだ。
ひとりぼっちで缶コーヒーを飲みながらぼーっとしてる時に思ったことがある。
ひとり旅ってめっちゃ楽しくて最高だなって。
この日使ったお金
食費2000 ガス1240 ダイビング8000
2012/05/06
この日はひたすらダラダラした。
滝を見にいったり、バイクで走ったり、浜辺でゴロゴロしたよ。
本当はこの日に縄文杉を見に行く予定だったんだけど、 往復10時間かかる登山になるみたいで、早朝出発じゃないとダメとのことでこの日は断念。明日行くか。
そしてひとつ、すごい体験をしたんだよ。
夜、浜辺にテント張って寝ていたら、海ガメが僕の近くまで歩いてきて、目の前で産卵を始めた。
本当に目の前で産卵を始めた。
産卵はテレビで見るよりもすごい苦しそうにしていた。本当に涙も流してたし、鳴き声も苦しそうだった。
その後、海ガメ保護のボランティアの人がきて教えてくれたんだけど、 一回の産卵で100個前後の卵を産むらしい。その時に、写真撮影の許可も貰って、上の写真を撮った。
ぼーっと海ガメを眺めていたら、ボランティアの人が、
「旅人ですか?もしよかったら1週間くらい海ガメ保護のボランティアしませんか?泊まるとこもご飯も出ますので。」
というお誘いをしてくれた。
でも、この誘いを理由もなく何か気分じゃなかったので断ってしまった。
これはマジでやれば良かった。
今でも後悔してるなー。本当にやればよかった。
この後、海ガメが海に戻っていくのを見送った。
この日の夜は気持ちいい気候だったので、テントも張らずに寝た。完全に雑魚寝スタイル。
夜中、北風が吹いてきてかなり寒かった。鼻水垂れ流しで寝た。
この日使ったお金
食費1682 ガス1560
2012/05/07
朝起きたらシカが真顔で僕のことを見てて焦る。何の感情の顔なんだそれは。
後、朝めちゃ寒い。風邪引くわ。
この日は早朝4時に起きて屋久杉に向けて出発。
と思いきや、登山口までバイクは乗り入れできないらしく、そのまま登山口までバスで移動。
バスの中で隣の席にいた女性に話しかけたらその人は京都からきたらしい。 登山が好きらしいんだけど、僕が高尾山しか登ったことないって言ったら心配してくれた。
無事登山口に着いて、改めて屋久杉に向けて出発。
・・・。
なるほど・・・。
確かにきつい。
当たり前かもしれないけど、高尾山の比じゃない。
でも何となく意地でダッシュしまくったら、なんとその日一番乗りで縄文杉に到着。
何だこの写真から溢れ出る合成感は。
そして帰り道、足もだいぶ限界が来ていて、とぼとぼ歩きながら山道を下っていたら事件が起きた。
曲がり角でなんか鳴き声がするんだよね。
ウキャーウキャー!って動物の鳴き声が。
鳥かなあ?って感じで恐る恐る覗いてみたら、サルが二匹いた。
かわいいね。
すると、それまで楽しそうに叫んでたサルが、僕を見た瞬間に動きを止めた。
えっ、何か怒ってない・・・?
僕はこのまま進むべきか悩んだ。
ちょっとこわいな・・・。 でもここ渡らないと帰れないしなあ。
まぁ大丈夫か。しょせんはサルだしな。
僕は完全になめた態度でサルの前をゆっくり通った。
すると、それまで黙っていたサルが、ンキャー!と叫びながら連続でジャンプをし始めた。
その姿はウォームアップしているようだった。
えっ!何々?!って思ってる間もなく、 次の瞬間、サルがロケットスタートをかまし、ものすごい形相で僕に向かってきた。
ウオォァアー?!
僕は叫びながら全速力で逃げた。
助けて!!!!
僕は死に物狂いで走り続けた。
数分間走り続けたら、サルの姿は見えなくなっていた。
助かったのだ。
僕はあのとき本当に殺られると思った。
持っていたペットボトルを落としたのも気づかなかったくらい本気で走った。
最後のダッシュが効いたのか、往復10時間かかるところを8時間弱で登山口に戻れました。でもあのサルは絶対に許さない。
いやー、疲れた。
この後、温泉に入り、コインランドリーで泥だらけになった服を洗濯して、カレーを食べて公園で寝た。
もうサルは可愛く見えない。
この日使ったお金
食費1305 ガス581 登山協力金1700 温泉300